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2012年07月 アーカイブ

2012年07月07日

漫画紹介 山口ミコト「最底辺の男-Scumbag Loser-」

皆さんこんにちは。TMRのダークサイド、新一年生の英国紳士このみです。
漫画紹介第5回は山口ミコト先生の「最底辺の男-Scumbag Loser-」です。



主人公・村上雅彦は極度の臭いフェチの、学校内「底辺」の男子高校生。
クラス内「最底辺」の山田君にある日突然彼女が出来た。このままでは自分が「最底辺」になってしまうと恐れた主人公はかつての
転校してしまった幼馴染・水沢遥を彼女であると紹介する。
後日、彼女が主人公の学校に転校してくるが、主人公は「水沢遥は5年前に死んでいる」と言う……。

……彼女はいったい何者なのか?……その目的は?
今後も目が離せない、山口ミコト先生の描くサスペンスホラー作品。

今回は「紳士的」かつ「最新」かつ「面白さ」という3要素を満たす作品を選ばせて頂きました。
ギャグ漫画、あるいはそれに準ずる漫画に一見思える本作ですが、内容はグロありホラーありののシリアスストーリーです。
(世間一般では)嫌われがちなデブ男、臭い体臭、汚物、その他もろもろの負の要素が満載の作品ですので、咽越しはお世辞にも良いとは言えませんが、だからこそサスペンスホラー要素の良いスパイスとなっているように思えます。
次巻からは新展開のようですので、今後も目が離せない一作です。

本作のダークな雰囲気が気に入った方は、僕と一緒に次巻を心待ちにしましょう。
(表紙に騙されると少し痛い目を見ます。ご購入の際は、十分ご注意下さい。)

2012年07月14日

漫画紹介 亀屋樹「階段途中のビッグノイズ」

こんにちは。クソザコです。
間違えました、大嵐です。
漫画紹介第6回は原作:越谷オサム 作画:亀屋樹「階段途中のビッグノイズ」です。

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主人公・神山啓人は、先輩が違法薬物に手を出したことで廃部宣告を受けた軽音部に、ただ一人残されてしまった。
いつもNOと言えなかった啓人は軽音部を廃部から救うため、校長が告げた廃部を拒否し、
校長は軽音部存続を条件付きで認めることとした。
果たして啓人は校長が出した条件をクリアし、仲間と共に憧れの学祭・田高マニアでドカンとやれるのか!?

男子高校生よ、軽音であれ。
いいですねぇ。嗚呼、これぞ青春の日々!といった感じなのでしょうか。
原作を読んだことがなかったため完全に表紙買いだったのですが、絵もきれいだし話もなかなか面白い。
なんかもう表紙からも自由さが伝わってくる。スタートこそ部の存亡という窮地に立たされていたけども、そこから羽ばたくかのように進んでいく彼ら。
仲間と一つの夢へ、こんな高校生活もしてみたかったなぁとつくづく思わされますね。先輩が違法薬物で捕まるなんてのは御免ですけど。

そういえば作画の亀屋先生は新人漫画家だそうです。
うまい絵だなぁ、この人の絵いいなぁと思って読んでたんですが、最後の越谷先生のコメントでそう書いてありました。
まだ新人なのにここまできれいな絵を描くことができるのは何とも素晴らしい、そう思いますね。今後も期待させられます。
そして話の方もまた面白いんですよ。
最初は王道っぽい「部活漫画」のように思っていても、どこか王道と違う面白さ、ただの予定調和的展開とは違う面白さがあったように思います。
「部活漫画」と「青春漫画」と何か諸々を足して…何て言えばいいんでしょうかね。

漫力の足りない一年生にはすべてを語ることができません。みなさんが読んで僕の言葉にならない「何か」を掴んでもらえたなら幸いです。

あと主人公がちょっとかわいいですね(真顔)

それでは僕はこの辺で。次は……誰でしょうか?まあとりあえず、来週の土曜をお楽しみに!

2012年07月28日

漫画紹介 糸杉柾宏「うわこい」

はじめまして。新入生ビシィィッ! です。 一週抜かしてしまった。失礼しました..
漫画紹介第7回は、糸杉柾宏の最新作「うわこい」です。

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チャンピオンRED掲載「あきそら」から1年ぶりの新作。前作「あきそら」ではかわゆい男の娘が主人公でしたが、今回の主人公は伊藤誠ばりのグズ野郎、というか「うわこい」自体
「School Days」感バリバリの設定です。というか、まず始めにツッコんでおきたいことが。この話は優柔不断な
主人公(伊藤誠)と小悪魔的メインヒロイン(コトノハ様)、それにかませヒロイン(世界)の愛憎劇という
設定ですが、どういうわけか主人公の名前が「ユキテル」、かませヒロインの名前が「ユノ」。カタカナ表記だけど
明らかにアレです。特に繋がりがあるわけでもないと思うんですが...

まあ謎の仕込みネタは置いといて、良作。戦術の小悪魔的ヒロイン早乙女レナも、小悪魔と書いたけど結構ガチ悪魔
(ユキテルへの思いは本物らしいが)だし、今のところユキテルにベタ惚れの幼馴染ユノの主人公への執着ぶりも
名前負けしていない。ユノもいずれぶっ壊れるんだろうなぁと思うとこの先の展開が待ち遠しい。なによりユキテルの
ヘタレ方のほうが名前負けしていない。といっても、性交渉はレナとだけバンバンしてユノに対してはなんとか堪えているあたり、
前世から転生してきて成長したな..(まあクラスメイトの環視の中でキスしたり、「僕はユノのこと好きだよ..」とぬかしたり
してるけど)。

しかしレナは可愛い。超クールキャラを気取りながらユキテルがうしろに立つとビクン!と驚いたり、お化け屋敷で「怖くなんかないんだからねっ!」
といって泣いちゃったり、そこを主人公に優しく背負われて「トクン..」といっちゃったり、伊藤誠ごときに到底釣り合う女性ではない。
それでいて主人公に●●●しながら(そこはどうでもいいんだけど)、「わたしは貴方の心を蝕む害虫、貴方の唾液と精液を飲み干して
貴方の快楽と肥大化した嘘を糧にしていきるただの害虫よ」と啖呵?を切るレナ、ビビるユキテル、いいぞもっとやれ。
「あなたって、最低ね。」いいぞもっとやれ。「貴方の火遊びにつきあってあげる。」何故だ。
ユノのほうも今のところは元気っ子だが、ヤンデレ化する確立100%(由乃だけに)。どちらかといえばユノの方がコトノハ様っぽい。

そして「あきそら」作者の作品となったら、やはりエロティックさ。ヒロイン自体ものカラダもエロいし、作品の雰囲気も妖艶だし、
ユノの足裏もエロいし、レナさん●●●しちゃってるし..さすが糸杉柾宏!満腹です。

これからの展開が気になります!このまま鮮血の結末となるのか、それともうまくまとまるのか。
個人的には、ユノのヤンデレ臭がすごいのでとっとと処理して、レナさんは割と純愛(?)のようなのでくっついて欲しいですね。

それにしても恋愛沙汰というのは怖い。自分は普段ラブコメにしか縁がありませんが、恋って一歩間違えれば人生の破滅を招きますよね。
まあ僕には一生関係ないけど。皆さん、漫画で恋愛しましょう。

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