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漫画紹介 アーカイブ

2012年06月02日

漫画紹介の告知

TMRブログをお読みの皆さんこんにちは。代表のルドルフです。
これからTMRではこのブログを利用して、部員イチオシの漫画を週に一回紹介していきたいと思います。

テーマとしては、
・新刊紹介
・過去の会誌で殿堂入りした漫画紹介
・過去の会誌でベンキマン殿堂入りした漫画紹介
・漫画家、あの人は今!
・掘り出し漫画紹介

などを計画しております。

第一回は来週、6/9(土)の予定です。
新規の漫画を開拓するために、是非ご利用下さい!


【第一回予告】
第一回は代表のルドルフが、百合姫コミックスのあの漫画を紹介します!
乞うご期待!

2012年06月09日

漫画紹介 大北紘子「裸足のキメラ」

TMRブログをお読みの皆さんこんにちは。代表のルドルフ㈱です。
漫画紹介第一回は大北紘子「裸足のキメラ」です。

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百合姫コミックスで異色の光を放つ大北紘子初の短篇集。
表題作「裸足のキメラ」は、生殖機能を取らない限り死に至る奇病が蔓延するディストピアを舞台とし、その病に感染したお嬢様と、それに仕えるメイドの物語。
生殖機能を取らないと病気が治らない、だが貴族の血を残すため生殖機能を失うわけにはいかない……そんなジレンマに苦しむお嬢様。
お嬢様にいじめられているが、それでも奉仕の精神を貫くメイド。
苦しむお嬢様を救うため、メイドは……。
そして明らかになる二人の過去とは……!?


「裸足のキメラ」以外の作品も、「単なる百合漫画」ではくくれない、一筋縄ではいかない物語ばかり。
愛しあう少女達を邪魔する「世界」、そしてその世界との戦いは、どれも大変美しく、見応えのあるものです。

昨今もてはやされているのは、きららコミックスなどが量産している、空気系などと結びついた百合だと思います。ですが、この漫画はそういった流れに真っ向からNOを突きつけ、同性愛に対する社会の反発、相手に対する自己犠牲の精神、友情と愛情の境界、などの問題を鮮明に描きます。「神無月の巫女」などの作品が好きな人はきっと気に入るはずです。


次回は、新一年生の霧氷が、なのエースからあの漫画を紹介します。
乞うご期待!

2012年06月16日

漫画紹介 鳥取砂丘「G専(ゲーセン)ラフスケッチ」

TMRブログをお読みの皆さんこんにちは、そして初めまして。新一年生の霧氷です。
漫画紹介第二回は鳥取砂丘「G専(ゲーセン)ラフスケッチ」です。

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以前まんがタイムきららにて「境界線上のリンボ」を連載していた、鳥取砂丘先生の新作漫画。
4コマなのエースにて連載中の看板作品である。
宮本史子は未来のゲームクリエイターを目指すべく、上京してゲーム専門学校に入学。
慣れない都会や学校の風変りなクラスメイトにドキドキすることもあるけれど、
友達と共に毎日楽しく充実した日々を送り、少しずつ成長していく。

作者の実体験に基づく本作品は、個性的なキャラクターたちの専門学校での生活が温かみのある絵柄で描かれる。
そして日々お互いを少しずつ知り合っていく中で、各々が考え、少しずつ自分を変えていく過程が自然に描写されている。
また、日常系4コマ漫画にありがちな「押しつけがましさ」がなく、心地よく読める。
なお、作中にはゲームや都会暮らしの話も登場し、
「これ懐かしいなあ」と昔を思い出したり、「こういうことよくあるなあ」と共感したりできるかもしれない。(ゲーム好きな方や上京して一人暮らしをしている方などは特に)


何気ない日常の中にこそ発見があると教えてくれる作品です。オススメします!


さて、次回は二年生のbraveが、かつて彼が10点をつけたあの漫画の作者の新作を紹介します!
乞うご期待!

2012年06月23日

漫画紹介 岡本倫「極黒のブリュンヒルデ」

わざわざの閲覧有難うございます。2年生のbraveです。
漫画紹介第3回は“あの”岡本倫先生の最新作、「極黒のブリュンヒルデ」です!笑


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主人公・村上良太は超のつく優等生。
その気概は、昔仲良くしていた幼馴染み・クロネコを自分のせいで死なせてしまったという呵責の念からのものであった。
彼女への罪の意識を続けて悶々としていたある日、学校にクロネコそっくりの転校生・黒羽寧子が現れる。
いつもの平静を保てない良太だったが、寧子は全くの別人だと言い張る。
それどころか、言葉を交わすほどに明らかになっていく彼女の異常性。
あまりの不思議ちゃんぶりに腹を立てる良太だったが、
寧子の忠告に耳を貸さなかったために、土石流で彼女の言った通り命を落としかける。
その目の前で巨大な岩石を割って良太を救ってみせた寧子に、良太は何者かと問う。
「私? 私は… 魔法使いよ」

岡本倫先生の連載作品としては「エルフェンリート」「ノノノノ」に続く3作目となる本作。
上のあらすじ紹介に見る通り、冒頭こそ少々ありきたりに感じられますが、
今までに見せつけてきた独特の空気は本作からもひしひしと伝わってきて、
読み進めるほど広がるその世界観は寧ろエルフェンリートの時よりもさらにダークな風味に仕上がっています。
救いに乏しいストーリー、そこに挟まる調和のためのコメディ。
目を背けたくなるような残酷描写と、……あまり変わらない絵柄。
どれを取っても、今までの岡本倫読者には胸を張って、(それ以外の人には様子を窺いながら、f^_^;)薦められる一作となっております!
読みたい漫画の方向性を見失ったのなら、是非候補の一つに挙げてやってください。


次回は一年生の黒(ヘイ)が今注目のあの漫画をレビューします!乞うご期待!

2012年06月30日

漫画紹介 槇えびし「朱黒の仁」

どうもはじめまして、一年生の黒(ヘイ)です。
漫画紹介第4回は槇えびし先生の、「朱黒の仁」です。

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九度山に配流の身であった真田幸村は、監視を潜り抜けて大阪城に入場、息子大助といもに、徳川方に敵対する。
兄の信之は徳川方におり、真田の名を遺そうとそれぞれ違う道を選択する。
真田家の行く末はどうなるのか。兄・信之、弟・幸村の死に様を描いた珠玉の名作。


前回の予告の注目作(?)かどうかはわかりませんが、良作です。一巻を通して安定して面白い。
今まで歴史ものは結末を「知ってしまっている」ため多少敬遠してしまっていたのですが、それを少し後悔しました。

逆に、「知ってしまっているからこそ」という楽しみ方というものもあるんですね。
今回のようなケースでは、最期を知っているがために、幸村の奮闘にどこか哀しさを感じてしまう。
何ということもなく心に沁みます。

一方で、魅せ所である戦のシーンも充実しています。
戦術によって、無勢で多勢を駆逐する。正に戦の醍醐味です。


更に、最後のおまけページによると全3巻(予定)らしいので
非常に集めやすい仕様にもなっています。興味を持った方はぜひ。

さて、次回は一年生の変態要員、英国紳士このみがガンガンコミックスJOKERのアノ漫画を紹介します。乞うご期待!


2012年07月07日

漫画紹介 山口ミコト「最底辺の男-Scumbag Loser-」

皆さんこんにちは。TMRのダークサイド、新一年生の英国紳士このみです。
漫画紹介第5回は山口ミコト先生の「最底辺の男-Scumbag Loser-」です。



主人公・村上雅彦は極度の臭いフェチの、学校内「底辺」の男子高校生。
クラス内「最底辺」の山田君にある日突然彼女が出来た。このままでは自分が「最底辺」になってしまうと恐れた主人公はかつての
転校してしまった幼馴染・水沢遥を彼女であると紹介する。
後日、彼女が主人公の学校に転校してくるが、主人公は「水沢遥は5年前に死んでいる」と言う……。

……彼女はいったい何者なのか?……その目的は?
今後も目が離せない、山口ミコト先生の描くサスペンスホラー作品。

今回は「紳士的」かつ「最新」かつ「面白さ」という3要素を満たす作品を選ばせて頂きました。
ギャグ漫画、あるいはそれに準ずる漫画に一見思える本作ですが、内容はグロありホラーありののシリアスストーリーです。
(世間一般では)嫌われがちなデブ男、臭い体臭、汚物、その他もろもろの負の要素が満載の作品ですので、咽越しはお世辞にも良いとは言えませんが、だからこそサスペンスホラー要素の良いスパイスとなっているように思えます。
次巻からは新展開のようですので、今後も目が離せない一作です。

本作のダークな雰囲気が気に入った方は、僕と一緒に次巻を心待ちにしましょう。
(表紙に騙されると少し痛い目を見ます。ご購入の際は、十分ご注意下さい。)

2012年07月14日

漫画紹介 亀屋樹「階段途中のビッグノイズ」

こんにちは。クソザコです。
間違えました、大嵐です。
漫画紹介第6回は原作:越谷オサム 作画:亀屋樹「階段途中のビッグノイズ」です。

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主人公・神山啓人は、先輩が違法薬物に手を出したことで廃部宣告を受けた軽音部に、ただ一人残されてしまった。
いつもNOと言えなかった啓人は軽音部を廃部から救うため、校長が告げた廃部を拒否し、
校長は軽音部存続を条件付きで認めることとした。
果たして啓人は校長が出した条件をクリアし、仲間と共に憧れの学祭・田高マニアでドカンとやれるのか!?

男子高校生よ、軽音であれ。
いいですねぇ。嗚呼、これぞ青春の日々!といった感じなのでしょうか。
原作を読んだことがなかったため完全に表紙買いだったのですが、絵もきれいだし話もなかなか面白い。
なんかもう表紙からも自由さが伝わってくる。スタートこそ部の存亡という窮地に立たされていたけども、そこから羽ばたくかのように進んでいく彼ら。
仲間と一つの夢へ、こんな高校生活もしてみたかったなぁとつくづく思わされますね。先輩が違法薬物で捕まるなんてのは御免ですけど。

そういえば作画の亀屋先生は新人漫画家だそうです。
うまい絵だなぁ、この人の絵いいなぁと思って読んでたんですが、最後の越谷先生のコメントでそう書いてありました。
まだ新人なのにここまできれいな絵を描くことができるのは何とも素晴らしい、そう思いますね。今後も期待させられます。
そして話の方もまた面白いんですよ。
最初は王道っぽい「部活漫画」のように思っていても、どこか王道と違う面白さ、ただの予定調和的展開とは違う面白さがあったように思います。
「部活漫画」と「青春漫画」と何か諸々を足して…何て言えばいいんでしょうかね。

漫力の足りない一年生にはすべてを語ることができません。みなさんが読んで僕の言葉にならない「何か」を掴んでもらえたなら幸いです。

あと主人公がちょっとかわいいですね(真顔)

それでは僕はこの辺で。次は……誰でしょうか?まあとりあえず、来週の土曜をお楽しみに!

2012年07月28日

漫画紹介 糸杉柾宏「うわこい」

はじめまして。新入生ビシィィッ! です。 一週抜かしてしまった。失礼しました..
漫画紹介第7回は、糸杉柾宏の最新作「うわこい」です。

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チャンピオンRED掲載「あきそら」から1年ぶりの新作。前作「あきそら」ではかわゆい男の娘が主人公でしたが、今回の主人公は伊藤誠ばりのグズ野郎、というか「うわこい」自体
「School Days」感バリバリの設定です。というか、まず始めにツッコんでおきたいことが。この話は優柔不断な
主人公(伊藤誠)と小悪魔的メインヒロイン(コトノハ様)、それにかませヒロイン(世界)の愛憎劇という
設定ですが、どういうわけか主人公の名前が「ユキテル」、かませヒロインの名前が「ユノ」。カタカナ表記だけど
明らかにアレです。特に繋がりがあるわけでもないと思うんですが...

まあ謎の仕込みネタは置いといて、良作。戦術の小悪魔的ヒロイン早乙女レナも、小悪魔と書いたけど結構ガチ悪魔
(ユキテルへの思いは本物らしいが)だし、今のところユキテルにベタ惚れの幼馴染ユノの主人公への執着ぶりも
名前負けしていない。ユノもいずれぶっ壊れるんだろうなぁと思うとこの先の展開が待ち遠しい。なによりユキテルの
ヘタレ方のほうが名前負けしていない。といっても、性交渉はレナとだけバンバンしてユノに対してはなんとか堪えているあたり、
前世から転生してきて成長したな..(まあクラスメイトの環視の中でキスしたり、「僕はユノのこと好きだよ..」とぬかしたり
してるけど)。

しかしレナは可愛い。超クールキャラを気取りながらユキテルがうしろに立つとビクン!と驚いたり、お化け屋敷で「怖くなんかないんだからねっ!」
といって泣いちゃったり、そこを主人公に優しく背負われて「トクン..」といっちゃったり、伊藤誠ごときに到底釣り合う女性ではない。
それでいて主人公に●●●しながら(そこはどうでもいいんだけど)、「わたしは貴方の心を蝕む害虫、貴方の唾液と精液を飲み干して
貴方の快楽と肥大化した嘘を糧にしていきるただの害虫よ」と啖呵?を切るレナ、ビビるユキテル、いいぞもっとやれ。
「あなたって、最低ね。」いいぞもっとやれ。「貴方の火遊びにつきあってあげる。」何故だ。
ユノのほうも今のところは元気っ子だが、ヤンデレ化する確立100%(由乃だけに)。どちらかといえばユノの方がコトノハ様っぽい。

そして「あきそら」作者の作品となったら、やはりエロティックさ。ヒロイン自体ものカラダもエロいし、作品の雰囲気も妖艶だし、
ユノの足裏もエロいし、レナさん●●●しちゃってるし..さすが糸杉柾宏!満腹です。

これからの展開が気になります!このまま鮮血の結末となるのか、それともうまくまとまるのか。
個人的には、ユノのヤンデレ臭がすごいのでとっとと処理して、レナさんは割と純愛(?)のようなのでくっついて欲しいですね。

それにしても恋愛沙汰というのは怖い。自分は普段ラブコメにしか縁がありませんが、恋って一歩間違えれば人生の破滅を招きますよね。
まあ僕には一生関係ないけど。皆さん、漫画で恋愛しましょう。

2012年08月05日

漫画紹介+夏コミ告知

無頼の大関、雷電為右衛門です。こんにちは
時間がない(面倒なわけではない)ので簡易更新にしようとか言ってたら、
鬼の代表・ルドルフ㈱に怒られてしまいました。いけませんね。
私が紹介するのはドリヤス工場の「あやかし古書庫と少女の魅宝」です。

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正直に言います
表紙を見て手拍子で買いました、これ
読んでまず、絵と内容のギャップに驚きます
世界の英知の結晶とされる「魅宝(たから)」
その魅宝が平凡な高校生・国分寺イクオの家に眠っているというからさあ大変
イクオは様々な能力者と戦うことになるのですが……

この漫画、男の主人公のほかに
味方の女の子が2人登場します
……ということはッ!

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修羅場だーーーーーーーーーーー!!!

どうしろっていうんだよ……

うん。この絵は本当に卑怯というか…
とりあえず、おすすめですよ

さて、
東京大学漫画調査班TMRは夏コミに参加します。
3日目東S―57aにぜひお越しください。
今回は新刊69号「国民の生活が漫画」他、既刊に加え
京大漫トロピーさんとの合同誌
「漫画評論戦乱記」の頒布を行います
入稿も済んで憂いなしです
会員一同、帰省した一部のクズ共をのぞいて
汗をかきかきお待ちしております。
ぜひTMRスペースへお越しください!

2012年08月19日

漫画紹介 武井宏之「シャーマンキング FLOWERS」

TMRブログをお読みの皆さん、お久しぶりです。
遅くなりましたが、C82お疲れ様でした。TMRスペースに来て下さった方はありがとうございます!
さて、今回もいつものように漫画紹介といきましょう!

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はい、どうも黒(ヘイ)です。ん、……2回目じゃないかって?
あなたの気のせいです。TMRは良心的なサークルなのです。

それはさておき、
今回紹介させていただく漫画は、武井宏之の「シャーマンキング FLOWERS」です。

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シャーマンキング、「あの」衝撃的な打ち切りから
完全版で無事完結したことで有名な作品の続編ですね。
今作では麻倉家と、裏麻倉家(?)の対立が
一応メインらしいですが、まだ二転三転しそうです。


ただ、主人公は前作の主人公「麻倉葉」の息子「麻倉花」へと変わっており、
その意味では世界観を引き継ぎつつの新作と考えてもいいようです。
ただノリはもう完全にシャーマンキングなので、
シャーマンキングが楽しめない人には楽しめないかもしれないですね。

個人的には、前作のどう考えても少年向けとは思えないような
仏教(?)的な無常観、人生観をはさんでくる感じが好きだったので、
そういう方向をこれからしっかり書いてくれると非常に嬉しいです。
「恐山ル・ヴォワール」方向に進んでくれると
より嬉しいですが、そちらは無理そうなので諦めます。
(「恐山ル・ヴォワール」は前作のとあるエピソードなのですが、
                  雰囲気が独特で非常に良いです。)


とまあ、色々書きましたが、
この漫画を紹介したのはこのシーンを載せたかっただけです。

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O・S 明星山鉾(ビグザレム)


どうみてもビグ○ムです。本当にありがとうございました。


最期に、次回の更新は……誰なんでしょう?
このブログは本当に存続していけるのか!乞うご期待!

2012年08月26日

漫画紹介 るい・たまち「ごきチャ」

※以下の記事は、はるか三億年以上前から地上を我が物顔でカサカサと走り回り、
今もなお万人に対して恐怖とトラウマを植え付ける黒いアイツに関する内容を含みます。あの黒いのが苦手な方は今すぐにこのページを閉じることをおすすめします。

忠告を無視して今なおこの記事を御覧になられている物好きな皆さんこんばんわ。霧氷です。まさかこんなに早く再び俺のターンが回ってくるとは……こんなブログで大丈夫か?
今回はるい・たまち著「ごきチャ」を紹介します。

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この表紙の通り、なんとあの「G」が主人公!ヒト以外の生き物を主人公とした漫画作品は結構珍しいのではないでしょうか。
いくら擬人化してあるとはいえ、Gが主人公のこの漫画の連載にGOサインを出したきららキャラット編集部は中々のツワモノかもしれません。

人間さんとお友達になるために、Gのいない北海道へと関東からはるばるやってきたごきチャ。
北の大地で彼女(?)の大冒険が今、始まる!
人間さんに恩を仇で返されても、他の動物たちのいいオモチャにされても、決してめげない健気なごきチャ。
そのひたむきな姿を思い出せば、少しはあの黒いのに対して愛着が湧いてきませんか?……湧いてくるわけがありませんねえ。

それでもG嫌いの方にあえておすすめしたい一冊です。

さて、今までは「最近一巻が出た漫画」を紹介してきたわけですが、次回からは「最近最新刊が出て、さらにその内容が『アツイ』漫画」を紹介していく予定です!アツイんです。燃え上がるんですよ。
乞うご期待!それではこのへんで!

2012年09月03日

漫画紹介 竹宮ジン「恋のカオリ」

こんばんは、ルドルフです。
ゲーセン通ってたら更新日過ぎてたよ。アバーッ!?


さて、今回紹介するのは竹宮ジン「恋のカオリ」です。
またかよ……はい、そうですね……

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ほんのりシニカルでほんのりスイーツ(笑)な、いつもどおりの竹宮ジンさんの短篇集です。
これはレビューじゃなくて紹介であります故、作者ではなくこの漫画の話をすると、
百合漫画です。女の子同士がイチャイチャして、cawaii!!!!な漫画です。
取り立てて書くべき要素もそれほど無いのですが、百合スキーが読んで損をすることは無いでしょう。
敢えて書くなら、ややリアル寄りの百合ですかね。

短篇集ですし一巻で(?)終わりかと思ったのですが、この本に入っている漫画の続きが百合姫に載っていたりもするので、続いてくれるのカナ?
個人的にアフターストーリーとかは大好物なので、そのへん含めて続いてくれるとイイネ!イイネ!イイネ!イイネ!

中身については、やっぱり先頭に載っている短編、「返信お待ちしております☆」「気になっちゃってゴメンなさい☆」が私は好きでした。
内容はSNSから始まる恋愛。溢れ出る少女漫画感とスイーツ感(ほぼ同じですね)が最高!
展開とかは割と想像できちゃったりするのですが、とにかく主人公が可愛いのでOK。
私は少女漫画は大体主人公にブヒりながら読むマンなので、こういう主人公は本当に好きです。

そんなわけで、大物漫画家さんの大物新作でした。
次回は二年生雷電が紹介します。乞うご期待!

2012年09月22日

漫画紹介  原作・永福一成/作画・KOJINO「EVIL EATER」  

漫画紹介  原作・永福一成/作画・KOJINO「EVIL EATER」  

先週はブックオフツアーのため更新は急遽お休みさせていただきました。
楽しみにしてた方(そんな人いるのかなあ)すみません。

えーと、こんにちは。1年のわわ蔵です。
ここでの漫画紹介は初めてになりますね。他の人はもう2周目に入ってますが。
いろいろタイミングが悪かったんです。……タイミングです。それだけです。
さて、今回紹介するのはサンデーGXの新連載「EVIL EATER(イーヴィル イーター)」です。
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舞台は東京。科学の他に「法術」と呼ばれる学術体系が存在する世界です。
法術は、まあ魔法みたいなものです。科学と共存しています。
法術により死刑囚の命を使って死んでしまった犯罪被害者を甦らせることができるのですが、
生き返った人はバグ(邪悪な心の種)を持っています。主人公たちがそれを除去する仕事をする、という話です。

設定が少しややこしいですが要するに心の問題を(法術で)解決する話です。
法術でぼかされてはいますが、現代社会に当てはまる話で、ややつっこんだところまで題材になっていたりします。
個人的にはもっとエグいところまでやってくれると嬉しいのですがどうなるでしょうか。
説明から分かるかもしれませんが魔法は出てくるもののあまりファンタジーっぽくない雰囲気です。

主人公は表紙の男女2人です。
メガネの兄ちゃんが法術で他人の意識下に入っている時の彼の描写が裸だったり、
ちびっこの新人娘が事情によりゴスロリを着たりと、何かを狙っていそうですが、
話は最初から最後までいたって真面目な調子なので気のせいにしておきましょう。

1巻では設定の説明のような部分が多いですが最後には因縁の相手(?)が登場。今後に期待です。

それではこのへんで。

2012年09月29日

漫画紹介 増田英二「さくらDISCORD」

お久しぶりの方はお久しぶりです。braveです。
私事ではありますが、進学振り分けを通り無事に学部が決まりました。パチパチパチ。
ガイダンス行ったら……周りの意識高ェ、、、
さーて、じゃあ俺も勉強す……もっとマンガ読めって? ヒエェ


という訳で漫画紹介の方に移りたいと思います。
なんだかんだ言って結局今までの紹介は基本的に1巻縛りになっていましたが、
4回前の予告にある通り1か月以内の「アツい」新刊ならOKということで
今回紹介するのは先日最終巻が発売された増田英二「さくらDISCORD」です。


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偶然同じクラスに集まった6人の“さくら”。
ただ名前に共通点があるというだけの、バラバラでギクシャクしていた彼らの互いの関係が、
次第に強い絆へと深まっていく様子を描いたド青春漫画です。


去年までの代表・はんたま氏には散々に言われてしまいましたが、確かに読み手は選ぶでしょう。
太い線の荒削りな絵柄に汗臭い“名言”群。
なんかこの“いいこと言ったっぽい感じ”が鼻につく、と言われても否定はし切れません。

ただ、それらは他の漫画に埋もれるにはあまりにも汗臭過ぎたのです。
登場人物皆が皆本当に全力で、思い通りにならない、目を背けたくなる現実を乗り越え受け入れる。
迷って悩んで苦しむ仲間を、仲間が励まし支えてくれる。
そんなベタベタな構成にだって、ここまで清々しくやってくれちゃったら目が離せない。
そんな人間は自分以外にも居たはずだと思います。

もう一つ見どころとしては、登場人物6人の愉快な掛け合いがポイントとして挙げられるでしょう。
ガヤ扱いの小さなフキダシに細かい字で書いてある言い争い。
この漫画を読んでいたら、読み飛ばす事なんてとてもできません。

作者の増田先生は、ちゃんとした連載は今作が初だったようですが、このままの作風だと万人受けはちょっと難しいかも。
ワタクシbraveが気に入るような作品は得てしてそういうことが多いですが(ちゃんと分かって気に入っているんで許して)、
先生には先生らしい良さを残したまま、次回作は更に磨きのかかった一本を仕上げてくれることを期待します。

しかし連載のことを考えず、終わってから改めて1作品全体として見ると、
メインの登場人物皆の抱える問題を全て回収した上でまだ飽きが回らない程度、という意味で5巻という分量は結構絶妙。
新しく読もうと思っても手に取りやすいですよね!


という訳で自分からは以上。
次回は英国紳士このみちゃんがどんな漫画を紹介してくれるのか?!

2012年10月06日

漫画紹介 睦月のぞみ「ハコニワ喜劇」

お久しぶりです。英国紳士このみです。あ、ちなみに性別は♂です。念のため。
今回は8月の末に一巻が発売され、9月中ごろには二巻も無事に発売されたあの作品の紹介です

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はい、「兎の角」でお馴染みの睦月のぞみ先生の短編集「ハコニワ喜劇」です。
ちなみに「兎の角」は去年のTMR内年間ランキングでも紹介されていましたね。勿論皆さんご存知……ですよね?

睦月先生との出会いは僕が小学生の頃まで遡ります(遠い目で)。自宅近くの道端で拾った一冊の漫画「眼帯天使 くじらの恋×いるかの恋」。当時小学生だった僕は非常に感銘を受けました。(主に思春期の青い情動的な意味で)
今まではすっかりそのことは忘れていたのですが、TMRに所属するようになりランキング号を読むと見覚のある作者名が「兎の角」の名前と共にそこにありました。その後webで確認したところ、やはり思い出の作品の作者さんでした。そんなこんなで色々と調べていると、なんとこの夏さらに新刊を発売なさるとのことで、居ても立ってもいられなくなり、情動の赴くままに購入してしまいました。いやはや、若いってイイね。

と、まあそんな非常に個人的な購入理由だったわけですが、皆さんも似たような経験をお持ちかと思います。思い出の作者の作品を探してみるのも一興かと。

さてさて、新刊の内容を書かないと代表に叱られてしまうので、そろそろ内容紹介に移ります。

冒頭で少しふれたように、本作品は短編集という体をとっています。ですので、数種類の作品が収録されており、その執筆期間にもかなりの幅があります。(2004~2011)
そういう意味で、色々な面から睦月先生の魅力に迫るいい機会ではないでしょうか。

全作品を通しての印象としましては、ぶっ飛んだ設定の中で上手くオチをつけつつも心が温まるのかなと。死神の話、妖怪の話、メイドロボの話と色々ありますが、そのどれもが心温まる雰囲気を上手く読者に伝えられています。その点は流石睦月先生というべきでしょうか。
漠然としすぎて要領を得ない紹介になってしまいましたが、今回何をお伝えしたいかといいますと、「睦月作品は心の荒んだ時にうってつけ」ということでしょうか。荒廃した現代社会の中にポツリと存在するオアシス、睦月のぞみ。なんか格好いいですね。
皆さん是非、本屋さんで見かけたらお手に取ってレジに走ってください。きっと皆さんの心を癒してくれます。

それでは、今日はこの辺で。

次回はTMRの期待の☆、大嵐が素晴らしい作品を紹介します。
大嵐は〆切を守れるのかっ!? 乞うご期待。

2012年10月24日

漫画紹介 水森暦先生「はじまりのにいな」

お久しぶりです。ビシでございます。
夏休みも終わって久しく、試験結果が帰ってきた……
…と思っていたら自分の学力はTMRヒエラルキーの底辺でありました。
マンガ読みは優秀なようでござるぅ。
まさか大学へ来てまで勉強することになろうとはな…。


さて、今回私が推薦致しますのは
「花とゆめ」より水森暦先生の「はじまりのにいな」です。
つい昨日3巻が出たんでホットですが今回は1~3巻総括してみます。

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一度死んでしまったヒロインがゾンビに…ではなくて、
ロマンティックに生まれ変わって恋人に巡りあって…っていうお話です。
しかし、考えてみてください。
死んだ人間がそうそう早く生まれ変わるワケではありません。
主人公新菜(前世での新菜・千歳は同い年の篤郎君にラヴで15歳で他界)は
その5年後に誕生、10歳で篤郎と再会しました。
ややこしいんですが早い話、

25歳イケメン×10歳ロリ少女ってことです。
25歳イケメン×10歳ロリ少女ってことです。
25歳イケメン×10歳ロリ少女ってことです。

大事なことなので3回言いました。
まあ、作中でも時が経ち新菜も高校生ですが…。
しかし、やっぱり少女漫画、別にロリコンだからどうこうって事では無いんです。
歳の差問題の事なんてちょこっと触れただけでスルーですしね。
まあ、恋愛に歳を持ち込むのなんて野暮ってもんですよ(勿論僕には経験ないですけど)。
話の中心なのは恋人を失いヘタレた篤郎を(幼女の無邪気さと)持ち前の天真爛漫ぶりで癒していく新菜、そして立ち直った後、思春期に入り青春の葛藤に苦しむ新菜を優しく導く篤郎、ハーレムラノベのイチャイチャは癇に触りますがこの二人の以心伝心・心温まるイチャイチャっぷりは微笑ましい限り。
「はじまりのにいな」は次巻で最終回だとか。篤郎と新菜の行く末やいかに。篤郎にはロリコンの意地の見せて欲しいもんです。

ついでに。「花とゆめ」の話だったんで言っておくと、今期のアニメは少女漫画多し!是非見てね~。


というわけで、かなり更新が遅れました!
先々週は大嵐が見事に原稿を出さず、
先週はブログ更新担当大臣こと わわ蔵 が謎の失踪

ブログ更新・無期限延期か?という未曾有の危機がありました

こちらが先週分の更新記事になります

27日土曜には1年生マロが漫画紹介童貞を捨てます
なにを紹介してくれるのでしょうか、楽しみですね(本当か?)

2012年10月27日

漫画紹介 田中メカ「キスよりも早く」

どうも、初めまして。TMRで少女コミック担当を自認するマロです。
これまでうまく逃げていたのですが、遂に私も捕まってしまいました。
お目汚しにならない程度には、良い作品を紹介できたらなーと思っています。
今これを読んでいらっしゃる方は、前のものも全部読んでいらっしゃることでしょう。
そして思ったはずです。『花』が足りないと。もっとかわいらしい作品はないのかと。
前回はよかったですが。
私も同感です。ですから私が紹介するのは……田中メカの「キスよりも早く」の最終巻です。

2007年から始まり、5年半の月日を経て今回ついに終わりを迎えた作品。
元ヤンキーで金八先生的展開を経て、英語教師になった一馬。
両親が死んで、弟と共に親戚をたらいまわしにされた文乃。
二人は一話目の諸々で結婚し、その後の話の諸々で距離を近づけていく。
ただし題名通り、キス一つない関係。つまりこの作品のおすすめポイントは、結婚しながらも初々しさを失わないその恋愛模様にあると言える。
一馬に責められて恥ずかしがる文乃。自分から一馬に迫ろうとして慌てる文乃。コスプレして一馬を出迎える文乃。どの文乃も可愛く、微笑ましい。
また先生・生徒ものであるからして、二人の結婚関係がばれないように苦心するといった話も盛りだくさん。
先生・生徒ものの良さを味わうにも読むといい作品に仕上がっている。
全部で12巻ではあるが、二人の距離感がどんどん変わっていくので読むのに苦労はしないはず。

さらに田中メカさんのほか作品も宣伝しておきます。
「お迎えです。」 幽霊の見える少年が主人公。
ある会社に雇われて、成仏できない幽霊に体を貸すなどして満足させ、成仏させる話。ちょっと切ない恋愛にもグッとくる。
「天然パールピンク」 冴えないタレント会社に、有名タレントの娘が所属することに。その娘は始めまるで駄目だったが、いつしか……。
どちらもお勧めです。他にも出ていますので気になった方はどうぞそちらもお読みください。
それでは、この辺で終わらせていただきます。
皆様からの良い反応を頂けたなら、また私マロがここに現れることもあるでしょう。

それでは、良き漫画との出会いを。

2012年11月03日

漫画紹介 荒木飛呂彦「ジョジョリオン」

どうも、大嵐です。〆切には勝てなかったよ……
現在進行中の某巨大プロジェクトを進めていたらblogの更新を忘れてしまいました。申し訳なさで胸がいっぱいマン。
さてさて、今回紹介するのは9/24に3巻が発売された荒木飛呂彦「ジョジョリオン」です。


うーん……正直「ジョジョの奇妙な冒険」を漫画として改めて紹介する必要があるかどうかは割と疑問です。
ここまでの大作を紹介したところで、既に大体の人が知ってるでしょうし……。
ま、最近いろいろとイベントもやっていますし、やはり取り上げないわけにはいかないかーということで今回採用しましたけども。

最近アニメやってますね。見てて「……フッ」って感じになりました。
アニメを見てない方、あるいは漫画を読んでない方のために言うと、現在のジョジョリオンが第8部で今やってるアニメは第1部です。
あのアニメは完全に漫画を読んだ人向けでしょう。
正直漫画の方に触れたことのない人にはジョジョの魅力が伝わらないのではと思います。
個人的に一番好きなのは第5部なのですが、アニメを見た方にジョジョを薦めるとしたやはり第1部からでしょう。というわけで第1部を読みましょうね!
たまに初見の方へ第3部から読ませようとするもいるらしいですが、第1部を飛ばして読む第3部というのはキャベツのないトンカツのように、どこか物足りなさを残してしまうと思います。
そこは素直に第1部から薦めて、ジョジョの世界観を余すこと無く見ていただいたほうがよいのではないでしょうか。

あと今「ジョジョ展」とやらもやってるそうで。暇な方は見に行ってみると良いんじゃないですかね。
僕も暇な時に行きたいです。

2012年11月17日

漫画紹介 柳原望「理不尽のみかた」

皆さんからの反響が大きかったのか、すぐにやってきましたマロです。
一度仕事したので後半年はバッくれられるかなと思ってたんですがね。
それでは今回の作品を紹介していきましょう。少女コミック担当(自称)なマロは今回もご多分に漏れず少女コミック。
TMR的には同じようなのは続かないようにって某英国紳士に言われてるけど、そんなことは関係ない。好きな漫画を紹介すればいいはずだ。
こんな理不尽には耐えられないよ。という訳で(言い訳くさいですが)そんなときに読みたい、柳原望作「理不尽のみかた」を紹介。


主人公は理不尽を対処する仕事と言って差し支えない検察審査会で働く公務員の縁。
現在三十路でバツイチの非リア充な人生を爆進中。
毎日の仕事に、生活に理不尽を感じて暮らす彼女は、隣に越してきた日本オタクのイギリス人にも振り回されるという理不尽さ。
しかし彼が現れてから、彼女の理不尽への考えが変わってきた。
恋愛要素はない。というかこれからに期待したいところだ。
まあ、様々な理不尽に立ち向かっていく縁の姿はほのぼのとして笑えるし、話毎の仕事とプライベートの切り分けも上手い。
説明過多な仕事シーンだけでは読んでいて嫌になるが、そうはならないように緩急が効いている。
検察審査会で働く公務員というマイナー職種の話だが、弁護士と同じぐらいには漫画向けの職種かな。
どんどん漫画になっていない職種が減っていく。この作品の仕事の知名度はかなり低いだろうから、気になった人は読んでみましょう。

柳原望先生は花とゆめでいくつか時代物の作品を描いていますので、そっちの方もどうぞよろしく。

漫画紹介 柳原望「理不尽のみかた」

皆さんからの反響が大きかったのか、すぐにやってきましたマロです。
一度仕事したので後半年はバッくれられるかなと思ってたんですがね。
それでは今回の作品を紹介していきましょう。少女コミック担当(自称)なマロは今回もご多分に漏れず少女コミック。
TMR的には同じようなのは続かないようにって某英国紳士に言われてるけど、そんなことは関係ない。好きな漫画を紹介すればいいはずだ。
こんな理不尽には耐えられないよ。という訳で(言い訳くさいですが)そんなときに読みたい、柳原望作「理不尽のみかた」を紹介。


主人公は理不尽を対処する仕事と言って差し支えない検察審査会で働く公務員の縁。
現在三十路でバツイチの非リア充な人生を爆進中。
毎日の仕事に、生活に理不尽を感じて暮らす彼女は、隣に越してきた日本オタクのイギリス人にも振り回されるという理不尽さ。
しかし彼が現れてから、彼女の理不尽への考えが変わってきた。
恋愛要素はない。というかこれからに期待したいところだ。
まあ、様々な理不尽に立ち向かっていく縁の姿はほのぼのとして笑えるし、話毎の仕事とプライベートの切り分けも上手い。
説明過多な仕事シーンだけでは読んでいて嫌になるが、そうはならないように緩急が効いている。
検察審査会で働く公務員というマイナー職種の話だが、弁護士と同じぐらいには漫画向けの職種かな。
どんどん漫画になっていない職種が減っていく。この作品の仕事の知名度はかなり低いだろうから、気になった人は読んでみましょう。

柳原望先生は花とゆめでいくつか時代物の作品を描いていますので、そっちの方もどうぞよろしく。

2012年12月04日

漫画紹介 金子歩「君の中の少年思考」

どうも皆さん、例によって〆切から敗走してきた大嵐です。
「アレなアレでアレ」という非常に込み入った事情から今回僕がまたやることになりました。振りかかる仕事さん……。
というわけで今回の紹介漫画は金子歩 「君の中の少年思考」です。



まず帯がとんでもないですね。「ノンケの君にバーン!」ですよ。新刊コーナーでこの漫画だけ異彩を放ってました。
中身はと言うと、二人の男子高校生が時には寄り添って、時には悩み合いながら、同性愛に対する葛藤の中で結局付き合っていくんだなーって感じのお話です。端的に言ってしまえば。

正直言って(商業誌の中では)絵の方はお世辞にも上手とは言い難いですけど、絵の巧拙は読んでてもそこまで気にならなかったですね。というか絵よりも中身(話とか心情描写とか)の方に目が行ったと言うのが正しいんでしょうか。「簡単に付き合っちゃって色々やってハイ終わり」じゃなくて、そこに至るまでの男子高校生としての葛藤というか、そういうのが結構うまく描かれていると思いますよ。
まあ描かれているとは言っても「漫画として内容的に重すぎることも軽すぎることもない適度な重さで」描かれていますから、「実際はこんなもんじゃない!!!!」と声高に主張する人はいるかもしれませんけどね。……そんな人いたら怖いなぁ。

しかし一般的読者には白い目で見られそうな少年同士の同性愛を、青年誌でここまでストレートに扱うってのもなかなかすごいことだと思います。「ゆりキャン」とこれが同時に載ってて同性愛が盛んだったヤングアニマルさん……。
ま、気が向いたら読んでみるのもいいんじゃないですかね。人を選ぶような漫画でしょうけども、僕はそこそこ気に入りました。

さてさて、我々東京大学漫画調査班TMRは毎年恒例の年間漫画ランキングを鋭意製作中であります。
漫画読みである会員たちが選びに選び抜いて作った「個人ランキング」、更にそこから選び抜かれた漫画が集う「2012年漫画全体ランキング」をお見せする予定です。
ランキングは冬コミ新刊になる71号で掲載いたしますので、興味を持たれた方は東京大学漫画調査班TMRのサークルスペースにぜひお越しください!

2012年12月10日

漫画紹介 水上悟志「スピリットサークル」「戦国妖狐」

どうも、黒です。
今回は、本日同時発売の水上悟志「スピリットサークル」1巻と「戦国妖狐」10巻を同時に紹介したいと思います。

まず、「スピリットサークル」。
作者曰く、スピリチュアル転生系中二漫画。まあこれだけだと何のことやらなので、軽くあらすじを。


ある日、中学二年生の主人公のもとに額に傷のある少女が転校してくるのだが、その少女と主人公の間には前世での因縁があり、そしてそのために少女は主人公を(何故か)怨んでいる。その事を最初は忘れている主人公だが、少女の持つ「スピリットサークル」という謎のアイテムによって前世の記憶を少しずつ取り戻していく。そうして記憶の再取得を繰り返し、そして更に前世と今世、過去、現在、未来が複雑に絡み合いながら中心となる一本の糸を形成していく……。


まだ1巻なので後半は多少予想も混じってますが、概ねこんな認識でよいのではないかと。
個人的には手塚治虫「火の鳥」の太陽編をちょっとだけ彷彿とされられるような感じでした。


話の骨格がいまいち見えてきませんが、「惑星のさみだれ」や次に紹介する「戦国妖狐」も1巻の時点では割とそんな感じなので、今の時点ではストーリーに関しては断定的な評価をすることは出来ないです。まだピンとこないようでも少なくとも3巻位までは様子を見た方がいいかもしれません。

一方で、登場人物たちの心情描写や行動原理、登場人物の哲学などに関してはいつもの水上節(?)が炸裂していますので、水上先生の「一周回って中二病!」「一周回ってド直球」といったようなスタンスが好きな方であれば安心して読むことの出来る作品だと。


気になった方はチェックしてみて下さい

次、「戦国妖狐」。

これは、あらすじが大分ネタバレになってしまうので、読もうと思っている方はあらすじはとばして下さい。


以下簡単なあらすじ

今回発売された10巻は第3部にあたる……と思います。
1~6巻が第1部
7~9巻が第2部
それで、10巻が第3部(第2部にしてもいいかもしれない)です。

現在の展開を簡潔に説明すると、
第1部の主人公がラスボス化したから、第1部で子供だった敵が、第2部では色々あって主人公になって、成長して、ラスボスをどうにかしようとしている……。そんな感じです。


あらすじ終わり


この漫画の大きなテーマの一つに、これは「惑星のさみだれ」とも重複しますが、師から弟子へ、あるいは年長者から年少者へと受け継がれていく意思、といったような物があると思うのですが、ここ数巻での展開は、正にそれをよく体現していて徐々に面白いものになってきています。多少冗長に感じられた第1部の展開が非常に惜しいです。もう少しテンポよくストーリーを展開していれば……との思いは拭いきれません。とはいえ、少年漫画的なノリを残しつつも、上で挙げたようなテーマ性を持つ漫画は比較的貴重なもののように思われるので、今の雰囲気を維持しつつ上手いこと風呂敷を畳んでまとめてほしい漫画です。


また、この漫画の1~9巻時点でのレビューがTMRの会誌第69号に載っておりますので、よろしければそちらもよろしくお願いします。


2012年12月16日

漫画紹介 上条明峰「CØDE:BREAKER」

こんばんは、一年生のビシです。
冬コミが近くなったというのに資金が工面できません。一応アルバイトはしているんですが…。
たとえマンガといえどバカバカ買い込んだらそれなりの金額にはなりますからしっかり節制して、本当に良いと思ったマンガを買うのが賢い買い方でしょう。それなのに、それだというのに…。

俺の妹が一夜にして「CØDE:BREAKER」全巻(新品)を購入してきた件について。



というワケで、厳密には僕が選んだモノではありませんが推薦マンガ「CØDE:BREAKER」です。
いやいいんですよ?妹が自分のお金で何買おうと。それに「CØDE:BREAKER」は面白いですよ?21巻も続く大物マンガですし。
しかし、現在放送中のアニメを見ているお方は良くご存知でしょうが、厨二旋風が電磁嵐の如く吹き荒れて半分ネタ化しているっ!
タイトルからして厨二全開だし、主人公は炎の能力者だし(能力名は「煉獄の炎」:サタンブレイスと読むんですって)、「法で裁けぬ悪を~」的なことを連発するし、無感情に見えて実はアツい野郎だし……
これだけでもネタ感全開なのに、更に輪をかけて面白いのがヒロイン桜小路桜。堅物美少女であるのはポイント高いが、口癖が「~なのだ!」。古風に育ったかららしいが、何度聞いてもバカ田大学出身のあの人とシンクロしてしまい可愛いとか言う次元じゃない。桜バカカワイイよ桜。
そして武装神姫型の桜はすごいツボ。総合的に見てかなりの傑作だが、これに420円×21冊を支払った妹の英断には頭が下がるばかりである。

しかし、本筋でも面白い。さすがマガジンに乗るだけあってバトル、テンポ、キャラ数も良し。こういうのは少年漫画らしくノリで楽しむべきである。率直な感想としてはやや厨二がかったワンピースといったところか。僕もマガジン購読しようかな…。

2013年01月06日

漫画紹介 宮ちひろ「機械仕掛けのメルディーナ」

あけおめです。英国紳士このみデス。

冬コミで当サークルスペースに来ていただいた方、ありがとうございました。
TMRは今後もぶれることなく活動していきたいと思っております。応援よろしくお願いします。


さてさて、今回の漫画紹介は、宮ちひろ「機械仕掛けのメルディーナ」です。
宮ちひろ先生は同人活動などでも精力的に活動されている作家さんですが、今回の「機械仕掛けのメルディーナ」は「コミックハイ!」にて絶賛連載中の期待作となっています!
詳しくは先生のHPを見てね! と言いたいところですが、そんなこと言うと、お上から処罰が下るので簡単に感想を。


とある科学者の家族の生き残りである主人公「メルディーナ」は、機械以外に心を開かない少女。そんな少女がゴミ捨て場で巨大な機械を見つけ、「マキーナ」と名付けともに暮らし始める。そんな中、現れる国家特殊事象対策部[第0課]、アジーモフ一族、紅い悪魔……。そして物語は二巻へ続きます。

人間嫌いのメルディーナと機械と人間との関係の中で、メルディーナはどのように成長していくのか興味をそそられると同時、これから大きくなるであろう物語のスケールを想像しワクワクが止まらないこの作品、是非とも読んでみて下さい。若干説明が曖昧だったり、話が一足飛びであったりという点は見受けられますが、二巻以降でカバーできれば問題ナッシングです!
現段階では回収されていない伏線等々が多すぎて評価は下し難い作品ではありますが、その意味でも今後も目が離せない作品です。
……メルディーナ可愛いしねっ!!! (←重要)

それでは、次回もまた見てね♪ 英国紳士このみでした。ノシ

2013年01月13日

漫画紹介 群青ピズ「くじらジュブナイル」

うおー!書くの超久々。ルドルフです。
アフターレポの巡回も終わり、冬コミの余韻もそろそろ醒めてきた今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?(時候の挨拶)
履歴を見てみたら、今回の更新は21回目らしいです。よく続いてるなあそんなに!

さて今回紹介するのは「くじらジュブナイル」です。今年1/10に第一巻が発売され、おっ、いきなり良い漫画来た!という感想を抱いてます。

20130113_003256.jpg


主人公の城戸枝里菜は、海外に行っていた幼馴染の大間歩と偶然再会。
だがその歩は、実は自分の知っている歩ではなくて――?
2つの並行世界を舞台とし、それぞれの世界の人間たちが、自分の思惑を持って世界を渡り歩いたり、ちょこっとバトルしたり、恋愛したり。
そんなジュブナイルSF!(タイトル通り)

壮大な設定ではあるものの主に描写されるのは、主人公と2つの世界の「歩」をめぐる恋愛模様。
こう書くとセカイ系っぽいですが(というか、まんまだ!)、特に世界の命運が掛かっているわけでは無いので、どちらかというと普通の恋愛漫画に近いストーリーと言えるでしょう。

絵柄は完全に男性向け、設定も少年漫画ですが、
恋愛の描き方はむしろ少女漫画然としていて割と新鮮。
そしてそれが4コマで描かれている、というのもなかなか。
しかもきららミラクに載っているのも面白いですね。

きらら本誌での日常系4コマに飽きてしまったら、こういう4コマも如何でしょうか?
ではこのへんで、また次回!

2013年02月02日

漫画紹介 川井マコト 「幸腹グラフィティ」

前回の更新から一ヶ月近く間が空いてしまいました。申し訳ありません。
第二十二回目の更新を担当させていただきます霧氷です。

さて、前置きもそこそこに今回紹介するのは、川井マコト「幸腹グラフィティ」です!

なんとも美味しそうな栗ご飯が目印のこの漫画。
両親は海外にいるため、祖母と二人きりだった中学生の町子リョウ。
最近はその祖母も亡くなってしまい、寂しい一人暮らしを送っていました。
ところが、はとこのきりんがリョウの家に泊まりにくることになって……?
祖母から受け継いだリョウの料理が、いろんな人との暖かい関係を築き始めます。

本作のアピールポイントについてより詳しく紹介させていただきますと、
まず、作中で登場する料理がとにかく美味しそうでそそります。
そしてなんといっても最大の魅力はその料理を食べるリョウ達の幸せそうな顔です!
美少女がそこはかとないエロスを漂わせながらおいしそうにご飯を頬張る様は、見てるこっちまで幸せにしてくれます。
また、ただ単にそのような独特のテーマでゴリ押すだけではなく、自然なキャラの掛け合いや起承転結等、四コマ漫画の基本もしっかりしていて大変読みやすいです。
前回紹介された「くじらジュブナイル」共々、きららミラク勢の快進撃を感じさせる本作。
ぜひ書店で見かけたらご贔屓に!(グルメのコーナーには置いてないので注意)


前回と引き続き、ちょっとひねった萌え四コマを紹介させていただきました。
次回の更新もお楽しみに!

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